胃潰瘍と出血

胃潰瘍と出血

胃潰瘍や十二指腸潰瘍では重い合併症を引き起こすことがあります。胃潰瘍からの出血は、吐血、および下血、としてあらわれます。血液は胃液さらされるとヘモグロビンが塩酸ヘマチンに変わって黒色調となって、胃液や食べ物などに混じるとコーヒーの残りかすのようになります。これが下血がコールタールのように黒くなるのも同じ理由からです。

胃潰瘍の下血の場合、50ミリリットルの少量の出血でも、タール便になります。吐血は胃潰瘍に多く、下血は胃潰瘍、十二指腸潰瘍ともにみられます。

出血が少量であっても、長い間続いて起こると貧血になり、顔色がわるくなったり、息切れ、動悸、めまい、ふらつきなどがみられることもあります。大量に出血をしてしまうと、脈拍が早くなり、血圧がさがり、意識を失ったりすることがあります。これをショック状態といい緊急治療が必要になります。

胃、十二指腸潰瘍から出血したとき、多くは、痛みが伴いますが、まったく痛みがなく突発的に出血することもあります。

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