胃痛・胃もたれ

胃痛は胃酸の出過ぎからおこります。胃痛は消化性潰瘍からおこることが多いですが、胃粘膜に潰瘍がなくても胃に強い刺激が加わると起こることがあります。

胃痛を起こす強い刺激として、胃酸の出過ぎが考えられます。その原因として不規則な生活、食べ過ぎ、ストレスなどがあげられます。ほかにも薬の副作用によって胃の保護機能が低下し、胃酸から胃を守れないために起こる胃痛もあります。

胃は蠕動運動をしています。それは、食べ物と胃の消化液である胃酸を混ぜ合わせて消化し、小腸に送り出しています。しかし、不規則な生活、食べ過ぎ、ストレスなどで胃に過度な負担がかかると、胃の運動機能が低下して、消化がスムーズに行われなくなってしまいます。そのため胃に食べ物が長くとどまってしまい、これが、胃もたれの原因になります。

蠕動運動にはそれぞれ人によって差があります。普通、胃弱の人は、胃の蠕動運動が活発で、食べ物が胃の中に入ってきても速やかに蠕動運動により腸に送り出すことができます。こうした人は夜遅くに食事をとっても朝には胃の不調を感じることないといえます。

これに対して胃弱といわれる人は、胃の蠕動運動が活発でなく、食べ物が長く胃の中に停滞する傾向があります。体格的には細身の人に多く、検査をすると胃が骨盤の中まで下がっている胃下垂がみられることが多くあります。

胃の中に食べ物が長く停滞すると、胃があれやすくなり胃もたれの原因となります。このような体質の人は特に夜遅くに食事をとると、睡眠中も食べ物が胃に残りやすく、朝起きたときに何ともいえない胃の不快感を感じるようです。
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