胃がんの危険率

胃がんは罹患率は一番高く、予防するにはまずは塩分を控えることになります。

死亡率は減少しているものの罹患率トップに位置しているのが胃がんです。40歳までは男女の罹患率はほぼ同じですが、年齢が高くなるにつれ、男性の比率が高くなります。

罹患率のピークは、男性が60歳代、女性が50歳代です。70歳を超えると、男性の胃がんが女性の4倍以上となります。

胃がんは、胃壁のもっとも内側にある粘膜に発生し、時間とともに粘膜下層、筋層、さらに奥深い層へと進行していきます。

粘膜下層までのものを早期がん、筋層よりも深くなったものを進行がんと呼びます。早期がんではゆっくり進行します。

転移は少なく、がん細胞は胃にとどまっているか、転移しても近くのリンパ節までのことが多く、ほとんどが完治します。進行がんでは、速いスピードでさらに深い層までおかされていきます。


原因 主な原因としては、つぎのことが知られています。塩分のとりすぎ、喫煙、ピロリ菌の感染です。日本は、世界的にみても有数の胃がん多発国になります。

その原因の一つに、塩分の過剰摂取があげられます。ご飯を主食に漬物や塩蔵品などを食べる習慣があるので、自然と塩分の摂取量がおおくなってしまうのが原因といわれています。

高濃度の塩分摂取は、胃粘膜の変化をもたらし、それがピロリ菌の増殖をうながし、結果的に胃がんの危険度を増します。

実際、塩分の摂取量が多い韓国や中国でも胃がんの罹患率が高くなっています。国内でも、かつて塩分の摂取量が多かった北陸や東北地方で胃がんの死亡率が高く、塩分摂取量が少ない沖縄県では、死亡率は全国平均の半分という報告があります。

喫煙もまた、胃がんの危険度を高めます。タバコの煙には発がん物質が多く含まれ、それが食道を通って胃にも到達するので、胃粘膜を刺激します。喫煙は、胃がんの危険度を2倍程度あげるともいわれています。
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