胃炎

萎縮性胃炎と慢性胃炎

胃の病気で診断のつきにくいものがあると、かつては慢性胃炎だとされたことがあります。しかし、今では、内視鏡で検査をして粘膜に萎縮性胃炎の所見があり、さらにその症状があるものだけを慢性胃炎と考えるようになりました。

萎縮性胃炎というのは胃液を分泌する胃腺が萎縮して、そのため胃液の分泌が減ってしまう病気です。

胃粘膜は、常に食べ物だけでなく胃液による刺激も受けています。そのうえ食べ過ぎ、飲みすぎが続きますとただれたり、傷ついたりします。軽症の場合は2〜3日でよくなりますが、ある程度まで悪くなってしまうと一部の粘膜がもりあがったようになってしまい、胃のなかに小さな隆起ができてしまいます。

こうしたことが何回も繰り返されるようになると、胃粘膜の性質の変化がおきて、胃液を分泌している胃腺がだんだんと萎縮してきます。

萎縮性胃炎ではとりたててあげるような症状はないですが、胃のもたれや主として食後に起こるみぞおちの鈍い痛みなどを感じます。胸焼けや軽い吐き気などのある場合もあります。

胃炎

慢性胃炎は日本人に多い

慢性胃炎は日本人に多い

胃炎のほとんど特に日本人に多いのが慢性胃炎です。慢性胃炎はその症状がはっきりしたものでなく、胃のもたれ、不快感、食欲不振といった何となく起こるといった不定愁訴がみられます。このような症状のほとんどは、いつから始まったのか、はっきりしません。

慢性胃炎は、そのほとんどがピロリ菌の感染が原因であることがわかっています。ピロリ菌に感染し、その後、長い年月をかけて胃炎が進行して、慢性胃炎へとなっていきます。

ピロリ菌は、胃の粘膜に生きている細菌です。1980年代の初頭に発見され、慢性胃炎や胃潰瘍の発生に関係が分かるようになりました。普通、胃の中は、胃酸が分泌され、強い酸性に保たれているため、細菌が生息することはできません。ただしピロリ菌は、胃の粘膜が胃酸から胃壁を守るために分泌している、中性の粘膜の中に生息し、直接胃酸に触れないように身を守っています。

ピロリ菌は、ウレアーゼという尿素分解酵素を分泌して、胃の中に入ってくる食べ物に含まれる尿素を分解し、アンモニアを作り出します。このアンモニアも胃の粘膜に影響を及ぼし、慢性胃炎の原因の一つになるのだと考えられます。

ただしピロリ菌に感染した人すべてに症状が現れるわけではありません。感染をおこしていても、あまり自覚症状がない時は、ほうっておいても普通の生活を送ることができます。

ピロリ菌に感染した人すべてに症状が現れるわけではありません。感染していても、特に、自覚症状がない場合は、そのまま普通の生活を送ることができます。

ピロリ菌に感染している人の割合は、年をとるほど高くなり、中高年のケースでは、7割〜8割にも上がります。このように、年齢によって感染率に違いがあるのは、育った時代の衛生環境が関係しているのだろうと考えられています。

ピロリ菌は、口から口への直接感染によって胃に入ります。離乳食に、親が食べ物をかんでから子供に食べさせたりすることが、感染の原因になります。ピロリ菌に感染していると、歯垢にも菌が生息していることがあり、食べ物を仲介として幼児の口から胃へと侵入してきます。

胃炎

慢性胃炎の症状について

慢性胃炎の症状について

長い間の刺激によって生じた胃の粘膜の慢性の炎症を、慢性胃炎といいます。

慢性胃炎では、胃の粘膜の所見と症状の間に特別な関係はないようです。自覚症状は、心理的な影響もあると思われます。慢性胃炎の一般的な症状は、脂肪、甘味の強い食べ物、酒類、香辛料などをとった場合に強くあらわれます。食後2時間から3時間たつと、胸焼け、胃のいたみがあらわれることがありますが、これは食後すぐに起こる上腹部の痛みとことなり、しぼるような痛みを帯びていることが多いものです。

慢性胃炎では、ゲップもしばしばみられ、便秘の傾向も強いようです。なんとなく食欲がなかったり、胃がもたれたりして、腹部膨満感、吐き気、時には嘔吐するなどの症状があります。あるいは、あくびがでる、すっぱい水があがってくる、背中がはって痛むというような症状があります。

こうした症状には、その症状をおこす原因として、胃液の分泌が正常な状態よりも増加することによっておこるものと、正常よりも低下することによっておこるものが混ぜ合わさっています。慢性胃炎の症状は、厳密にいうと、胃液の分泌の量に関係して多少異なってきます。

慢性胃炎を、正常な胃より胃液分泌の増加するものと、低下するものとに分けて、前者を胃酸過多として肥厚性胃炎といい、後者を低酸、無酸として萎縮性胃炎といって分けて考えることができます。症状だけで診断することは困難で、内視鏡検査と胃液検査が必要です。

胃炎

慢性胃炎とがん

慢性胃炎とがん

慢性胃炎は、日本人の国民病の代表といえるもので、中高年の以上の人の多くは、一度は経験しているものです。

慢性胃炎は、普通、次の三つに分けられます。

表層性胃炎、萎縮性胃炎、肥厚性胃炎です。


萎縮性胃炎は、日本人の慢性胃炎の大部分を占めています。

そして年代が上がるにつれて罹患率も高くなっていくため、胃の粘膜の老化現象であると考えられています。


毎日の食事によって胃の粘膜は絶えず刺激を受けていて、その刺激によって胃の粘膜が部分的にはがれます。

これをびらんといいます。

胃の粘膜のびらんはちょっとした不摂生や食べすぎでかんたんに起こります。

多くの場合は、粘膜が正常に再生されてから元の状態にもどります。


再生された上皮細胞にとつぜん変異が起こると、再生粘膜ががん化することがあります。

胃がんは正常な胃粘膜からはっせいすることはありません。


慢性胃炎を繰り返しているうちに、再生上皮細胞になんらかの形で突然変異が起こってがんが発生すると考えられています。



慢性胃炎について

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胃炎

急性胃炎について

急性胃炎について

急性胃炎は、胃に急激な炎症がおこる病気です。

外因性のものでは暴飲暴食がそのおもな原因になります。

胃の中で慢性胃炎と並んで一番多い病気です。


急性胃炎は安静にして、食事に気をつけていれば、2〜3日でなおりますが、暴飲暴食をつづけてしまうとそれから進行して慢性胃炎になることもあるので早めの手当てが大切です。


一番多く起こる急性胃炎は、先に上げた暴飲暴食によるものですが、風邪などのほかに、薬の飲みすぎ、食中毒などからも起こります。


精神的なストレスから起こる潰瘍も、実際には強い胃酸をともなうことがあって、出血やびらんを起こすことがあります。


急性胃炎の症状として、暴飲暴食が原因の場合は、みぞおち周辺に重苦しい痛みがあり、吐き気やゲップがでます。

食中毒からきた場合は、下痢や嘔吐をともないます。

ときには吐血することもありますがショック状態に陥ることはありません。

食中毒の場合は高熱が出る場合もあります。

二日酔いは、急性胃炎のおきていることのあらわれです。


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胃炎

急性胃炎・慢性胃炎と食事の関係

急性胃炎慢性胃炎と食事の関係

同じ胃炎でも急性胃炎慢性胃炎では、病態や病像が違います。

食事と直接的に関係するものは急性胃炎の方になります。


刺激性の多い食事(カレーとか脂物)香辛料、の多いもの、炭酸飲料、アルコール、ココア、タバコ、焼き魚、食塩を多量に用いたもの、食べ過ぎや不規則な食事など、当然急性胃炎の原因になります。


慢性胃炎については、急性胃炎の繰り返しが慢性胃炎になるといわれていましたが、最近、慢性胃炎の原因は、ピロリ菌であるといわれていることから、食事はあまり関係ないことになっているそうです。


しかし、急性胃炎の原因となるような刺激性のある食事を繰り返し摂り続けることは、ピロリ菌を除菌したとしても、むかつきや、もたれなどの胃の症状を起こす原因となることは間違いありません。


何事も過ぎたるは及ばざる如しです。

胃炎

急性胃炎と慢性胃炎

急性胃炎慢性胃炎

急性胃炎は、急に胃に炎症がおこってきた病気です。

その原因は、はっきりしていて、症状もあきらかなことが普通です。

このために原因がおこってから急性胃炎の症状があらわれるまでの時間は、比較的短いと考えられています。

急性胃炎の症状は軽いものから、重いものまであります。


慢性胃炎は、胃の粘膜と粘膜の中にある固有胃腺が萎縮しておこるものです。

粘膜の萎縮は、40歳をすぎると、程度の差はあっても大部分の人に認められるといわれます。


慢性胃炎は粘膜の萎縮があっても症状のない人が多く、胃の粘膜の状態と訴える人ととの自覚症状に関連性は少ないと考えられています。


急性胃炎はどちらかというと若い人に、慢性胃炎は高齢の人に多く見られる傾向にあります。

胃炎

萎縮性胃炎とは

萎縮性胃炎は、長い間に繰り返された胃粘膜の広い範囲のただれと、その収縮の結果として胃粘膜や胃腺が萎縮した状態です。

正式には慢性萎縮性胃炎とよばれ、いくつかのタイプに分かれます。

萎縮性胃炎は、加齢と共に頻度が増し、粘膜の障害される範囲も広がる。

萎縮が進むと胃酸の分泌が少なくなり、消化不良を起こしてしまうため、食欲不振や胃もたれなどの症状が現れます。

治療には、粘膜保護剤や消化剤などの薬による対症療法などがすすめられます。


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胃炎

慢性胃炎とは

慢性胃炎とは

慢性胃炎には、免疫の異常でおきる特殊な胃炎があります。

これは慢性胃炎のつい一割程度になります。


慢性胃炎ののこりの9割が一般的に慢性胃炎といわれるB型胃炎です。

慢性胃炎にはたくさんの分類法がありますが、現在では、まだ納得できるものはできていません。


ピロリ菌の発見で、慢性胃炎との関連から、シドニー方式という胃炎の診断基準がつくられました。

これから慢性胃炎の研究は、シドニー方式で実施されることが多くなっています。


そして慢性胃炎の代表する胃炎が、慢性萎縮性胃炎です。


胃の粘膜の炎症からはじまって、長期間をかけて、固有胃腺の萎縮、腸上皮化生の出現へと進展していくのが慢性胃炎の本質になります。

胃炎

急性胃炎とは

急性胃炎とは、その名のとおり、何らかの原因で急激に症状が現れ、原因を取り除くと数日で症状がなくなる一過性の病気が急性胃炎です。


急性胃炎の主な原因は、精神的なストレスや肉体的なストレス、薬や、飲食物、インフルエンザなどがあります。


急性胃炎の症状はさまざまですが、強いみぞおちの痛みとか、胃の不快感、吐き気や嘔吐です。

こうした急性胃炎の症状があるときは、胃粘膜には、発赤、浮腫、出血、びらん、潰瘍がみられます。


急性胃炎のときに、患部から胃の一部を取り出して、顕微鏡でみると、白血球の一種である、好中球がたくさん見られるそうです。

それは、急性胃炎の時は、多くのいろいろな病変が混在していることが多いからだそうです。